Rui's Values

人生観や趣味について書いてます。たまにヒゲ脱毛も。

『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』/ライアン・ジョンソン 感想

 

めっちゃおもしろかった。そもそも『映画』という媒体自体への期待度が低いんだけど(そもそもの尺の長さとか)これは本当におもしろかった。

 

大富豪が突然の自殺。警察は自殺と判断したが、名探偵が謎を追う……というストーリー。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

感想【ネタバレあり】

 

吹き替えではなく字幕推奨作品。

「ヒュー」と「ユー」の聞き違いのトリックは見事だった。

大富豪が自殺かどうかは視聴者は早い段階でわかるが多くの謎があって最後まで楽しめた。

「嘘をつくと吐いてしまう」という主人公の体質に意味があるか気になっていたが最後に気持ちよく締めてくれた。

 

また見返したくなる作品。

 

『魔法使いの弟子たち』/井上夢人 感想

 

致死量がほぼ100%の感染症にかかったが奇跡的に生き残った主人公含む数人が後遺症として超能力に目覚める話。

 

感想【ネタバレあり】

超能力モノ。直前に『魔王』を読んでいたから超能力にすんなり入り込めた。こっちのほうが超能力の比重が大きい。

 

漫画に限らず、一昔前の作品だとこういう超能力モノって能力を手にした後はその力を狙う悪の組織や超能力同士でバトルを広げるが、最近だと超能力を手にした人の心理描写や社会の反応を描いた作品が多く感じる。

漫画だと後者は『亜人』、『東京喰種』とか。

ゾンビ映画にも同じことが言えるかも。昔のゾンビ映画だと「ゾンビからひたすら逃げる」作品が多かったけど、最近は「ゾンビが大量にいる世界。で、生き残った人間達はどうする?」ってのが多い。

後者は『ウォーキング・デッド』とか。

 

ラストは夢オチというか2周目オチ。 

同じようなエンドの『流星ワゴン』と比べて少しモヤモヤが残る。

『流星ワゴン』/重松清 感想

 

仕事も家族もうまくいかない主人公がすでに他界している幽霊の親子と自分の人生を見つめ直す作品。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

感想【ネタバレあり】

5年以上前に読んだ時とだいぶ印象が変わった。

まだ中学生くらいのときに読んだから子ども目線になって広樹のことばかり考えていたけど、今読むと親目線になれるから(自分はまだ独身子なしだけど)カズの気持ちもわかるし仕事のこともわかる。

 

過去に戻って自分の人生の分岐点で行動を変えたりしたけど、結局状況は変わってなかった。

でも親と和解して家族と向き合った一雄は現在に戻ってから再び家族と向き合う。

心暖まる作品。